ナジックネットとは?内容や料金・通信速度を解説!悪い評判は本当か?

「ナジックネット(Nasic Net)ってどんなサービス?」
「毎月の料金はいくら?」
「インターネットの品質はどうなの?」
「ナジックネットの悪い評判って本当…?」
ナジック(Nasic)の学生マンションでインターネットを使う人なら「ナジックネット」に関する情報は事前に知っておきたいですよね。
安心してください。初心者でもわかるようにナジックネットに関する情報を業界人がまとめました。
読み終わるころには、ナジックネットを契約する前に知っておくべき内容・料金・通信品質といった重要ポイントがすべてスッキリ分かるようになります。
ナジックネットとは?サービス内容と料金について
ナジックネット(Nasic Net)とは、WI-Fiを飛ばしたり、インターネット環境を作ることができるサービスです。
スマホのデータ容量を気にせずインターネットが楽しめるようになり、パソコンなどの機器でもインターネットが使えるようになります。
またナジックネットは、学生情報センター(ナジック)が運営しており、学生マンションに住んでいる人だけが使えるサービスです。
「学生情報センター」を英語で「ナジック(NASIC:National Students Information Center)」と言います。
なお、ナジックは数多くの大学と提携関係にある会社です。
ナジックネットは2種類のコースから選べる。
ナジックネットでは、以下2種類のコースを用意してくれています。
- ベーシックコース
⇒セキュリティサービス付きのプラン - セキュリティレスコース
⇒セキュリティサービスが付かないプラン
料金や大事なポイントも合わせて表にまとめておきました。
ベーシックコース |
セキュリティレスコース |
|
月額料金 | 3,630円 | 3,300円 |
---|---|---|
初期費用 | 11,000円 | 11,000円 |
利用場所 | 自宅のみ | 自宅のみ |
通信速度 | 100Mbps〜 | 100Mbps〜 |
データ容量 | 使い放題 | 使い放題 |
2種類のコースは月額料金以外変わりません。
ですので、セキュリティサービスを合わせて契約しておきたい人は「ベーシックコース」を選び、それ以外の人は「セキュリティレスコース」を選ぶ形になります。
ナジックネットを契約した場合のイメージ

ナジックネットは、対応するマンションに住んでいる人が申し込むことができる有料サービスで、自宅でインターネット(Wi-Fi含む)が使い放題になるサービスです。
マンションによって、
- LAN方式
⇒部屋の壁にある挿込口にLANケーブルを繋ぐだけで使える - VDSL方式
⇒部屋の壁にある挿込口にVDSLモデムを繋いで、モデムからLANケーブルを繋ぐことで使える
上記いずれかの接続方式でインターネットが使えます。(どちらかを選ぶことはできません。)
また、LAN方式もVDSL方式もインターネットの使い方は以下のようになります。
- 有線でネットを使う場合は、部屋の壁にある挿込口とパソコン等をLANケーブルで繋ぐ。
- 部屋にWi-Fiを飛ばす場合は、部屋の壁にある挿込口とWiFiルーターをLANケーブルで繋ぐ。
LANケーブル、Wi-Fiルーター(正式名称:無線LANルーター)は自分で準備する必要があります。
契約前に必ず知っておきたいナジックネットに関する悪い口コミ・評判
ナジックネットの基本的な内容をお伝えしてきました。
しかし、ナジックネットに関する評判を調査してみると契約前に必ず確認しておきたいポイントが何点か見つかりましたので共有します。
ナジックネットにはインターネットの速度が遅い・繋がりにくいという悪い評判がある。
ナジックネットは速度が遅いという評判が目立ちます・・・。
これらの悪い評判は本当なのか? みなさんの契約にトラブルが起こる前にハッキリさせていきます。
また、ここからは基本的な内容だけではなく、ナジックネットを契約する前に知っておきたい注意点や、知っておくだけで得する情報も合わせて解説します。
ナジックネットの通信速度は大丈夫? 遅いという声が多い理由を解説。
まず結論からお伝えすると、ナジックネットは時間帯によってインターネットが遅くなってイライラさせられる可能性が高いです。
「固定のインターネットなら速くて快適では?」と勘違いされる方もいますが、違います。
今主流の光回線は最大速度が1Gbps〜(1,000Mbps)と高速なのですが、「ナジックネット」に関しては最大速度が100Mbps〜で10分の1の速度となります。
ナジックネットが遅い理由は配線の仕組みにあった。
まず、光回線は光ケーブルが直接マンションの各部屋まで繋がっています。
一方で、ナジックネットは以下のように他のケーブルと組み合わせられて各部屋まで繋げられています。
- LAN方式(ナジックネット)
⇒光ケーブル + LANケーブル - VDSL方式(ナジックネット)
⇒光ケーブル + 電話ケーブル
また、LAN方式やVDSL方式は光回線とは違って、1つの設備を複数の住人で共有する仕組みとなっています。

※VDSL方式の場合、「LANケーブル」の部分が「電話ケーブル」になります。
光回線を使っていても、複数の住人で1つの設備を共有するため、インターネットが混雑しやすく、最大速度も遅くなるという仕組みです(最大速度100Mbps〜)。

実は、よくあるインターネットが無料で導入されているマンションも1つの設備を共有する仕組み(LAN方式)を採用しています。
「ナジックネット」は有料(3,300円~)であるにも関わらず、共有する仕組みなので割高だと言えるでしょう・・・。
一方で、今主流の光回線サービス(ドコモ光やソフトバンク光といったサービス)は、住人1人1人が設備を専有する「光配線方式」が採用されているため、1Gbps〜(1,000Mbps)の高速通信が可能になっています。

つまり、ナジックネットの通信品質はあまり良くないと考えるべき。
ナジックネットは無料で使えるインターネットサービスと同等の仕組みで通信速度は最大100Mbps〜となります。
一応光回線も使われているので凄く速いイメージが湧いてきますが、決してそうではないのです。
また、これは日常的な利用の場合でも、夜の混雑しやすい時間帯になるとインターネットが遅くなったり、重たくなったりする可能性が高いことを意味します。

ナジックネットを契約するなら「WiMAX」を選んだ方が良い全理由。
現在、最も高速なネット利用ができるのは、今主流の光回線サービス(ドコモ光やソフトバンク光など)の契約です。
ですが、光回線サービスは、
- 開通工事があり、工事日当日は立ち会いが必要
- 引越しの際は、新居で新たに工事が必要
といった手間がかかります。
そこで、ナジックに住む予定の学生さんにおすすめなのが、WiMAXです。
WiMAXとは、外出先でWi-Fiが使える最も人気があるサービスの1つで、auで有名なKDDIのグループ企業が提供しています。
それでは以下よりWiMAXがおすすめできる理由を3つ解説します。
理由1.いつでもどこでもスマホにWi-Fiがつながる。
ナジックネットは自宅でしかインターネット(WI-Fi)を使うことができません。
それに比べて「WiMAX」なら、ポケットに入る小型の機器を持ち歩けば(カバンに入れておくだけで)どこでもWi-Fiが使えるようになります。
つまり、自分だけのWi-Fi空間を持ち歩くことができるイメージです。

たとえば、外出先でスマホをたくさん使ってもWi-Fiにつないでおけば携帯料金が上がりません。
理由2.喫茶店やカフェでも学校の課題ができる。
大学生・専門学生になると、課題の仕上げや試験前に友人と集まる機会が増えるでしょう。
ゼミの集まりや勉強会でカフェや喫茶店にいくかもしれません。
そんなとき、どこでもWi-Fiが使えると便利ではないでしょうか?
例えば、レポートや課題をインターネット上に保存したり。(Google Driveなど、大学で用意されているケースもあります。)
また、インターネットを使って学校側に課題を提出する機会もあります。
外出先で自分だけのWi-Fi環境があるのと無いのとでは、大きな差が出るでしょう。
理由3.自宅でもWi-Fiが使える。
WiMAXを選んだからといって、自宅でインターネットが使えないわけではありません。
ワンルームであれば余裕をもってWi-Fiが届くうえ、通信速度も「ナジックネット」よりも高速です。
通信速度 | |
---|---|
ナジックネット | 100Mbps〜 |
WiMAX | 558Mbps |
ポケットタイプの機器ですので充電は必要になりますが、コンセントにつないでおけば全く問題ありません。
WiMAXの注意点:使いすぎると速度制限にかかる。
「WiMAX」は、3日間で10GBのデータ量を使用すると速度制限にかかります。
速度制限と聞くと嫌な感じがしますね…。
しかし、実はあまり気にしなくてもよい理由・事実があります。
3日間で10GBとは、Youtubeが47時間視聴できるデータ量。
「3日間で10GB」がイメージしやすいようにデータ容量の食いやすい動画アプリ(Youtube)で調査してみました。
画質 | データ量 | 10GB |
---|---|---|
超高画質 | 約113MB | 約88回(約7時間) |
高画質(HD) | 約60MB | 約166回(約13時間) |
標準画質(SD) | 約17.5MB | 約570回(約47時間) |
低画質 | 約10MB | 約1,000回(約83時間) |
- 10GBとは、Youtube(標準画質)が47時間視聴できるデータ量。
- 高画質でも、13時間視聴できる。
という結果になりました。
そもそもスマホのデータプランは1ヵ月で5GBが普通ですので、3日間で10GBも利用できるWiMAXは非常に大容量なのです。
自分が3日間でYoutubeを47時間も視聴するかどうかを考えると分かりやすいでしょう。
もし、3日間で10GB使ってしまっても1日で元に戻る。
直近の3日間で10GBを使ったとしても翌日だけ速度が遅くなるだけです。(18:00~26:00の間。)
たとえば土日の2日間で10GB使ってしまっても月曜日にWiMAXを休ませてあげれば、火曜日からは元通り使えます。
月末まで速度が遅くなるわけではなく、たったの1日だけ休ませればOKです。
補足:速度制限とはいっても1Mbpsの速度になるだけ。
実は速度が遅くなってしまっても、約1Mbpsの通信速度は出ます。
スマホの速度制限は128Kbpsで遅すぎますが、WiMAXの速度制限は1Mbps(1,000Kbps)になるだけで最低限のアプリは利用可能です。

見て頂けると分かりますが、ナジックネットを契約するよりも月額料金・初期費用が安いうえに、端末料金もかかりません。