レオパレスのWiFi(レオネット)の速度が遅い!原因や速度改善の方法は?

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“レオパレスのWiFi(レオネット)の速度が遅い!”

途中でカクカクしたり、読み込みが遅いとイライラしますよね…!

そんな人のためにこの記事を作成しました。

この記事で分かること

  • なぜレオネットの速度は遅くなるのか?
  • そもそもレオネットの速度って普通はどれぐらい出る?
  • 遅い場合にレオネットの速度を速くする方法は?

なお、要点からお伝えすると、レオネットは「回線共有型のサービス」なので、状況によっては通信速度が劇的に低下してしまうことがあります。

一方で、遅いレオネットの通信速度を改善できるケースがあることも事実です。

どういうことか、順番にわかりやすく解説していきます。

この記事を監修した人
宇治原 聡
回線系Webサービス開発エンジニア
丸山 伸
2018年に同志社大学を卒業。デジタル領域のインフラである回線関連の正しい情報を発信をするために「ネットピ」に参画。大手回線サービスの販売営業に携わった経験や、法人向けWeb・アプリ開発会社ディレクター経験を活かし、ネット回線のスピードテストを提供するサービスの企画・設計・開発に参画した経歴の持ち主。

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そもそもレオネットは1つの回線を共有するから遅くなる!

「レオネットは1つの回線をみんなで共有するから通信速度が遅くなる…」と言われることがよくあります。

その話は、事実です。

なぜなら、レオネットは「回線共有型のサービス」だからです。

レオネットの公式サイトにも記載されています。

LEONETのインターネット回線速度について教えてください

回線速度については、共有回線となります。お客様のご利用環境、ご利用時のネットワーク、サーバ等の混雑状況等、様々な要因により影響を受けますので、一概には申し上げることができません。

また、本サービスはベストエフォート型のサービスであり、最低通信速度は保証しておりませんので、ご了承の程お願い申し上げます。

引用元:レオパレス21

要約すると、「レオネットは共有回線なので、状況によって速度が変わる」という内容が書かれています。

いったい共有回線(回線共有型のサービス)とは何なのでしょうか?

回線共有型サービスとは?

“回線共有型サービス”とは、1本の回線を複数人が共有(シェア)して利用するサービスのことを指します。

1本の光回線は分岐(シェア)される

みんなで1つの回線を共有(シェア)する仕組みになっているので、サービスを安く利用できるというメリットがあります。

しかしながら、インターネットの利用者が多くなると回線が混雑して通信速度が低下するというデメリットもあります。

光回線は利用者が増えると混雑が起こり、通信速度が低下する

利用者が少ない時間帯ではあまり影響を受けませんが、利用者が多い時間帯(夜や休日)では通信速度が低下しやすくなるので注意が必要です。

利用者が多い時は通史速度が低下

回線共有型サービスはレオネットだけではない!

実は消費者向けに提供されているインターネット接続サービスのほとんどは、「回線共有型サービス」に該当します。

たとえば、国内で最も有名な「ドコモ光」や「ソフトバンク光」といった光回線サービスも「回線共有型サービス」に該当します。

そのため、レオネット以外のサービスでも時間帯によって通信速度が低下するのはごく普通のことだと言えます。

しかし、レオネットは分岐数が多いという恐ろしい噂も…

有名なサービスでは、1回線をシェアする人数(分岐数)が最大32までと決められていることが一般的です。

最大で32分岐される回線が一般的
フレッツ回線を用いた最大1Gbpsのサービス(ドコモ光、ソフトバンク光など)

このように分岐数が決められることで、通信速度が劇的に低下しないようになっています。

しかしながら、レオネットは32分岐されたうちの1回線を住人でシェアするという恐ろしい噂があります…

具体的には、32分岐されたうちの1回線(分岐端末回線と言われます)をレオパレス物件に引き込んで、住人みんなで一緒に使っているという噂です。

分岐された光回線がさらに分岐される

万が一このような仕様になっているなら、レオパレス物件における通信速度は時間帯によって著しく低下する可能性が高いでしょう。

ただし、この噂について調査してみても、確かな情報源を見つけることはできませんでした。

レオネット利用者の通信速度(実測値)はどれぐらいが普通?

レオネットは一般的にどれぐらいの通信速度が出るのでしょうか?

レオネットの通信速度を調査したところ、みんなの実測値平均は以下の通りでした。

レオネットの通信速度レポート(4272件)

  • 平均Ping値: 19.58ms
  • 平均ダウンロード速度: 64.86Mbps
  • 平均アップロード速度: 63.09Mbps

レオネットは光回線速度ランキングで63番中63位の速度です。

引用元:みんなのネット回線速度(みんそく)

つまり、レオネットの通信速度は「おおよそ60Mbps」だと言えます。

もし仮に、あなたが利用しているレオネットの実測値が60Mbpsよりも下回っているなら、あなたのレオネットは平均値よりも遅いと考えることができます。

まだ実測値を知らない人は、一度は確認しておきましょう。

※実測値は「スピードテスト|回線くん」というWebサービスですぐに測定できます。

【※注意※】実は同じサービスでも当たり・ハズレがある!?

先ほどご紹介したのはあくまで平均値。

そのため、バラツキが考慮されていません。

そこで、レオネットの実測値を個別に確認してみたところ、レオネットには「当たりハズレが存在することが明らかになりました。

簡単にいえば、レオネットで「速い人」もいれば、「遅い人」も存在するということです。

レオネットで速い人

この測定では200Mbpsほどの通信速度が出ているので、基本的に困ることはありません。

レオネットで遅い人

ダウンロード速度が1Mbpsや10Mbpsほどしか出ていない測定結果も見られました。

光回線とは言えないぐらいの遅さです。

このように、同じレオネットを使っていても、状況によって速度が異なる(当たりやハズレがある)ので注意してください。

なお、レオネットの測定結果をよく分析してみると、速い人・遅い人の差が大きすぎる気がしました。

ちなみに実際の利用ではどれぐらいの通信速度が必要?

要点としては、1人で利用するなら25Mbpsほど出ていれば困ることは少ないです。

通信速度(実測値)の目安

もし、複数人でWiFiを利用したり、さらに快適なインターネット通信を目指すなら、100Mbpsほど出ていることが理想的です。

特に、「動画サービスをよく利用する家庭」「オンラインゲームをする」「ビデオ通話・会議をする」というケースではできるだけ余裕を持ったインターネット環境を整えておくことが望ましいです。

もっと詳しく表示
通信速度(下り)利用できる
用途一覧
内容速度目安
0 – 4 Mbps
(遅い)
Webブラウジング
Web(閲覧)ブラウジング
一般的なサイト3Mbps
チャットやメールのやり取り
電子メール・チャット
一般的な利用1Mbps
SNS
SNS系サービス
LINE2.5Mbps
Twitter2.5Mbps
Instagram3Mbps
TikTok3.5Mbps
動画サービス(ランク1)
動画サービス
画質(低~標準)1Mbps
画質(標準~高)2.5Mbps
音声通話
音声・ビデオ通話(Web会議)
音声通話のみ1Mbps
ダウンロード(ランク1)
ファイルダウンロード
最低限のダウンロード2Mbps
オンラインゲーム(ランク1)
オンラインゲーム
最小限のプレイ2Mbps
4 – 9 Mbps
(やや遅い)
動画サービス(ランク2)
動画サービス
高画質の再生5Mbps
9 – 25 Mbps
(普通)
ビデオ通話
音声・ビデオ通話(Web会議)
ビデオ通話(1:1) 10Mbps
ビデオ通話(グループ)20Mbps
ダウンロード(ランク2)
ファイルダウンロード
一般的な速さ10Mbps
オンラインゲーム(ランク2)
オンラインゲーム
一般的なプレイ10Mbps
25 – 101 Mbps
(速い)
動画サービス(ランク3)
動画サービス
4K再生30Mbps
ダウンロード(ランク3)
ファイルダウンロード
やや高速25Mbps
高速!100Mbps
オンラインゲーム(ランク3)
オンラインゲーム
快適プレイ25Mbps
通信速度(上り)利用できる
用途一覧
内容速度目安
1 – 3 Mbps
(やや遅い)
アップロード(ランク1)
ファイル
アップロード
最低限2Mbps
音声通話
音声・ビデオ通話
(Web会議)
音声通話のみ1Mbps
3 – 26 Mbps
(普通)
アップロード(ランク2)
ファイル
アップロード
一般的な速さ 10Mbps
やや高速25Mbps
ビデオ通話
音声・ビデオ通話
(Web会議)
ビデオ通話(1:1)10Mbps
ビデオ通話(グループ)20Mbps
26 – 101 Mbps
(速い)
アップロード(ランク3)
ファイル
アップロード
高速100Mbps

レオネットの通信速度が遅い場合に考えられる原因は?対処法も解説!

いよいよ本題に入りますが、レオネットの通信速度が遅い場合に考えられる原因は以下の通りです。

  1. 回線の混雑が発生しやすい物件に住んでいる
  2. 物件が対応する最大速度が遅い
  3. Life Stickの性能

レオネットが他社と比べて遅いのは事実ですが、実測値平均のデータを見る限りは全ての利用者が遅さに悩まされているとは考えにくいです。

もし問題が生じているようであれば、ここで挙げる原因を疑ってみてください。

原因1.回線の混雑が発生しやすい物件に住んでいる

詳しい内容は先ほど解説した通り、レオネットは「回線共有型サービス」です。

そのため、同じ回線を利用する人が多い場合や、誰かが大容量の通信をしている時間帯は、通信速度が遅くなる可能性が高くなります。

対処法は…?

結論からお伝えすると、回線の混雑を自分で改善するのは難しいです。

ただし、事前に通信が混雑しやすい時間帯が分かっているだけでも気が楽かもしれません。

総務省の統計データを調べてみたところ、回線が混雑しやすい時間帯は一般的に以下の通りでした。

  • 平日:17時~22時は回線が混雑しやすい
  • 土日:7時~22時までずっと混雑しやすい
固定系ブロードバンドサービス契約者の曜日・時間帯別トラヒックの変化(2022-11)

※参考元:我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算|総務省

一般的には「平日なら夕方から夜」「休日なら朝から夜」といった感じで回線が混雑しやすいです。

ただし、同じ物件(エリア)に住んでいる利用者の属性によって混雑時間帯が左右される場合もあります。

原因2.物件が対応する最大速度が遅い

レオパレスは物件によって対応する最大速度が異なります。

なぜなら、物件によって採用されている配線方式が異なるからです。

ちなみに、レオパレスで採用される配線方式のパターンは以下の通りです。

物件が採用する配線方式最大速度特徴
1.LAN配線方式(新)100Mbps を超える新式のLANケーブルを使用する
2.LAN配線方式(旧)100Mbps旧式のLANケーブルを使用する
3.VDSL方式100Mbps従来型のケーブル(電話線)を使用する
レオネットで考えられる配線方式

このうち、「VDSL方式」が採用された物件は注意が必要です。

なぜなら、電話線を使用することで最大速度が遅くなる上にノイズの影響も受けやすくなるからです。

ちなみに「LAN配線方式」の場合でも、旧式のLANケーブルが使用されている場合は最大速度が100Mbpsまで制限されてしまいます。

対処法は…?

住んでいる物件に導入されている設備によって最大速度は決まってしまいます。

そのため、自分で最大速度を向上させることは難しいのが現状です…。

スピードテストで100Mbpsを一度も超えたことがなければ、物件自体が100Mbpsに対応している可能性が高いです。

原因3.Life Stickの性能

レオパレスに住んでいるほとんどの人は、「Life Stick」をテレビに繋げてWiFiを飛ばしているのではないでしょうか?

TS201、TS302

レオネットで使用されるライフスティック(LifeStick)TS201およびTS302の画像

TS401

レオネットで使用されるライフスティック(LifeStick)TS401の画像
引用元:レオパレス21

しかし、このLife Stickの性能が原因でWiFiが遅くなる可能性があります。

そもそもLife Stickのメイン機能はあくまで「メディアストリーミング機能」です。

※メディアストリーミング機能とは、テレビでYoutubeやAmazonプライム・ビデオ、Netflixなどの動画配信サービスが利用できるようにするための機能です。

そのため、WiFiを飛ばすのはあくまでサブ的な機能だと考えるのが妥当です。

対処法は…?

Life Stickではなく、代わりにWiFiルーターを使用することで通信速度を改善できる可能性があります。

実際にレオネットに関する口コミを見てみると、

  • Life Stick無しで有線接続したら通信速度が速くなった!
  • Life Stickの代わりにWiFiルーターを繋げたら速度が速くなった!

などの声が見られています。

正直なところ、Life StickからWiFiルーターに変更することが通信速度を改善する最も有望な方法です。

なお、レオネットでWiFiルーターを使用する際は注意すべき点も多くあります。

たとえば、レオネットはセキュリティ上の都合で、Life Stick以外の端末を接続するとログインを要求してきます。

また、WiFiルーターを繋いだからといっても必ず通信速度が改善するというわけでもありません。

このような背景があることから、レオネットでWiFiルーターを繋げる場合は対応機種を選び抜き、最適な設定を行う必要があります。

もし気になる人は「レオネット ルーター」といったワードで検索するとヒットするので、試してみても良いでしょう。

※レオネットにおけるWiFiルーターの選び方や、設定方法に関する記事を企画中です。

レオネット以外の光回線(1Gbps~)は契約できないの?

光回線(光ファイバー)のイラスト

マンションに初めから導入されているネット回線が遅いなら、自分で光回線を契約すればいいのでは?

頭のいい人なら、このように考えるのではないでしょうか。

つまり、自分で最大速度が1Gbpsを超える高速の光回線を契約してしまえば、わざわざ遅いレオネットを使わなくて済むという考え方です。

しかし、結論からお伝えすると、レオパレスで光回線サービスを契約するのは非常に難しいのが現状です。

【注意】レオパレスでは基本的に光回線の工事が許可されない!

工事不可

レオネットが導入されたマンションで光回線を契約するには、建物の壁に穴をあけてネジで留める「ビス留め」が必要になることが普通です。

しかし、レオパレスではビス留めが許可されていません。

▼ 工事の際は、建物に傷・穴等を開けるビス止めなどの工事はお断りしています。
 エアコンのダクト穴を利用するなど、ビス止めをおこなわないようお願いいたします。

レオパレス21公式

つまり、レオネットが導入されたマンションでは自分で光回線を契約することが難しくなります。

ちなみに、もし無断で建物に穴をあけてしまった場合は損害賠償などの問題になることも考えられるので、光回線のためだけにリスクとるのはおすすめできません。

一般的にレオパレスで新たな光回線を引くのはNGになるケースがほとんどです。

退去時のトラブルにつながることもあるので、正直言って光回線の契約はあまりおすすめできません。

光回線が契約できないなら、
みんなは何を検討している?

光回線を契約できないレオパレスユーザーは一体どうしているのか?

実際の口コミを調査してみました。

最も有力な候補として挙がっていたのは
「ホームルーター」

代表的なホームルーター(WiMAX、home5G、SoftBankAir)

光回線という選択肢がない中で、レオネットの代わりに候補として挙がっていたのは「ホームルーター」です。

ホームルーターとは、指定した住所のみでインターネット(WiFi含む)が利用できる固定回線のようなサービスです。

開通工事が不要でコンセントに電源をつなぐだけでインターネットを利用し始められるので、レオパレス側の都合に合わせて契約ができないといったリスクは一切ありません。

【朗報】ホームルーターはレオネットよりも通信速度が速い

インターネットが使い放題のホームルーターですが、「通信速度は大丈夫なの?」と感じる人も多いと思います。

そこでレオネットとホームルーターの通信速度を比較してみました。

以下は、実際の利用者が測定した通信速度の平均値(統計データ)です。

ダウンロード速度アップロード速度Ping測定件数
home 5G242.22Mbps21.95Mbps50.42ms54517件
WiMAX96.55Mbps15.6Mbps49.83ms7646件
SoftBank Air83.78Mbps8.62Mbps40.42ms165506件
レオネット67.16Mbps64.62Mbps20.0ms4291件
※「みんなのネット回線速度」における実測値の平均データ(2023年2月6日時点)※WiMAXの端末は「Speed Wi-Fi 5G X11」

※アップロード速度に比べてダウンロード速度の方が利用頻度が圧倒的に多いです。総務省のデータによると、ダウンロード速度はアップロード速度よりも8倍以上も利用されていました。

比較結果としては、ホームルーターの通信速度(下り)はレオネットよりも速いということが明らかになりました。

なお、ホームルーターの中でも特にNTTドコモが提供する「home 5G」は圧倒的な通信速度を誇ることが分かります。

レオネットで困っている人は是非ホームルーターを確認してみてください。

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※1:参考元「ドコモ home 5Gの通信速度レポート※直近3ヶ月に計測された12082件|みんなのネット回線速度」におけるダウンロード速度の実測値平均(2023-03-17時点)
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なお、表中に記載のドコモスマホのセット割引も含めています。

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Speed Wi-Fi HOME 5G L13
実際に利用できるホームルーターの写真

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