IPv4やIPv6で使われる「PPPoE方式」「IPoE方式」とは?違いは?

PPPoE方式とIPoE方式とは?違いは?

光回線のIPv6について調べていると、PPPoE方式やIPoE方式といった、普段見かけない言葉が並んでいてややこしいかと思います。

ですので当ページでは、

「IPv4 PPPoE方式や、IPv6のIPoE方式って一体なに?」

「どうして、IPv6のIPoE方式は速いと言われるの?」

といった疑問を解決していきます。

IPv4のPPPoE方式とは?

IPv4で使われるPPPoE方式とは、昔に登場して今もなお使われているインターネットの接続方式です。

意味は、「イーサネット(LANケーブル)でも電話回線で使われる通信ルールを使えるようにした接続方式」となります。

PPPoE( Point-to-Point-Protocol over Ethernet )
  • PPP(Point-to-Point-Protocol):電話回線で使われる通信ルールのこと。
  • oE(over Ethernet):イーサネット(LANケーブル)で。

電話回線も、イーサネットもほとんど死語なので分かりづらいですよね…^^;

ちなみに、イーサネットは「LANケーブル」とほぼ同義だと考えて頂いて問題ありません。

気になる人のためにもう少し具体的に解説しておきます。

まずはPPPを知ろう。

今や光回線が当たり前ですが、昔は電話回線を用いてインターネットに接続できるようにしていたことをご存知ですか?

電話回線とは電話をするための回線です。

要するに固定電話のついでに (音声電話と同じ周波数で) ネットも使えるようにしていたわけですね。

そして、そのときに用いられていたのがPPP(Point-to-Point Protocol)と呼ばれるルールです。

ADSL誕生と同時にPPPがPPPoEになった。

1999年に「ADSL」と呼ばれる、電話回線でも高速通信を可能にするサービスが登場しました。(最大50Mbps)

ADSLでは、自宅に設置したモデムとPC(パソコン)をLANケーブルで接続する必要があったのですが、このときに従来のPPPというルールがそのまま使えなくなります。

というのもPPPは電話回線(電話線)に使うものなので、LANケーブルも使用するADSLでは使えなかったのです。

なので、LANケーブルでPPPを使えるようにする必要が出てきます。

そこで、登場したのがPPPoEです。

PPPoE(PPP over Ethernet)」は、イーサネット(LANケーブル)でもPPPを使えるようにする方式なのです。

とにかく「PPPoEは昔に誕生したものだから古い!」と覚えよう。

ややこしい用語ですが、PPPoE方式は昔に誕生したインターネットの接続方式だと覚えておけばややこしくならないでしょう。

IPv6のIPoE方式とは?

IPv6で使われるIPoE方式とは、光回線が普及し始めてから登場したインターネットの接続方式です。

IPv4のPPPoE方式が電話回線用に普及していたことを考えると、IPv6のIPoE方式は最近の時流に合わせて作られた接続方式だと言えます。

意味は、「イーサネット(LANケーブル)で直接インターネットに接続する方式」です。

IPoE(Internet Protocol over Ethernet)
  • IP(Internet Protocol):インターネットで送受信するためのルール。
  • oE(over Ethernet):イーサネット(LANケーブル)上。

IPoE方式は電話回線などは関係なく、初めからイーサネット(LANケーブル)を使う前提で作られたごく自然な接続方式です。

そのため、ネイティブ(自然な)方式とも呼ばれています。

ポイント
  • IPv4のPPPoE方式は電話回線時代に生まれたので古い
  • IPv6のIPoE方式は光回線の時代に普及したので新しい
  • 新しいIPv6 IPoEは進化している!(今から解説。

PPPoE方式とIPoE方式の違いは主に2つある。

  1. 設定の簡単さ。
  2. 通信の快適さ。

1.設定の簡単さが違う。

IPv4のPPPoEでは、インターネットを使うためにユーザ認証設定(PPPoE)が必要でした。

契約先のサービスからもらえるIDとパスワードを、ルーターなどを通じて入力しなければいけなかったのです。

しかし、IPv6のIPoE方式ではユーザ認証は不要になり、設定をする必要はありません。

2.通信の快適さが違う。

従来のPPPoE方式では、ネットワーク経路上にて網終端装置と呼ばれる場所を通過します。

しかし、年々の通信量増加に伴い、網終端装置で混雑が起こりやすくなっています。

PPPoE方式(トンネル方式)は網終端装置で混雑しやすい
IPv4 PPPoEのネットワーク経路

一方、IPv6のIPoE方式では網終端装置を通らず、大容量のゲートウェイルータを通過します。

IPoE方式(ネイティブ方式)は大容量のゲートウェイルータを通過するため混雑しにくい
IPv6 IPoEのネットワーク経路

このことから、PPPoE方式よりもIPoE方式の方が混雑せずに速くて快適なインターネット通信が可能になります。

勘違いしないように!

よくIPv6なら速くて快適!と言われますが、正確には違います。

IPv6が対応するIPoE方式が混雑を回避できるので速くなるのです。

ちなみにIPv6でもPPPoE方式の利用はできますので、その場合は混雑を回避することはできません。

※なお、IPv4ではPPPoE方式のみの対応となります。

ポイント
  • IPoE方式は設定が不要で使い始められる。
  • PPPoE方式で問題になっている混雑を、IPoE方式では回避して快適に通信ができる