LAN配線方式とは?安くネットが使える理由・通信速度が遅いと言われる理由・対処方法

LAN配線方式をイメージしたイラスト
  • LAN配線方式ってなんだろう?
  • 本当に光回線なのかな?
  • なぜ速度が遅いと言われるの?
  • どうやってインターネットを繋げるの?

部屋にあるコンセント部分(LANコネクタ)にLANケーブルをつなぐだけでネットが使えるようになるマンションがありますね。

それは、「LAN配線方式」と呼ばれるしくみが採用されているためです。

無料(もしくは格安)でインターネットが使えるというマンションでは、ほとんどの割合でLAN配線方式が採用されていると言ってよいでしょう。

当ページでは、このLAN配線方式がどのような仕組みになっているのか、1からわかりやすく解説します。

もくじ
  1. LAN配線方式とは?仕組みや安く使える理由も解説。
  2. なぜLAN配線方式の速度は遅いと言われる!?
  3. LAN配線方式の通信速度を改善する方法はある?

LAN配線方式とは?仕組みや安く使える理由も解説。

LAN配線方式のしくみを表すイラスト
光ケーブルとLANケーブルで部屋までつながる。

LAN配線方式とは、

  • マンション内の設備までは、光ケーブルが繋がっている。
  • 設備から部屋までは、LANケーブルが繋がっている。

といった具合に、マンション内の配線がどのようになっているかを表す言葉です。

光の表記に注意!

よく賃貸マンションを探しているときに「光だから快適!」「光インターネット完備!」「初めから光インターネット使えます!」といった内容が記載されています。

ただし、無料(または格安)のインターネットはLAN配線方式(100Mbps)ですので、実際のところ、部屋に繋がるのはLANケーブルです。

詳しくは後述しますが、今主流の高速インターネットが使えるのは、光回線が部屋まで繋がっている「光配線方式(1Gbps)」となります。

LAN配線方式では、1つの設備を共有して使うので安く簡単にネットが使えるメリットがある。

LAN配線方式で住人が共有して利用する設備(集合型回線終端装置)

LAN配線方式では、住人がインターネットを利用できるようにするための設備がマンション内に備わっています。
※設備は「集合型回線終端装置」と言います。

そして、その設備は各部屋の壁にあるLANコネクタと繋がっています。

情報モジュラージャック(LANコネクタ)の写真
LANコネクタにLANケーブルを接続するイメージ画像

つまり、部屋の壁にあるLANコネクタとパソコンをLANケーブルでつなげるだけでインターネットを利用し始めることができます。

※WiFiを飛ばす人はLANコネクタとWiFiルーターをつなげます。

各部屋にインターネットを使えるようにするための機器(ONU:光回線終端装置などと呼ばれる)は、マンション内にあるものを共有して使うので部屋に置く必要はありません。

LAN配線方式では、機器設置などのコストをかけず、毎月安くインターネットが使える仕組みになっていると言えます。

補足

LAN配線方式ではない有料の光回線サービス(光配線方式:1Gbps)では1つの部屋に1台の(ONUと呼ばれる)機器を設置してインターネットを使えるようにします。

このONUは、LAN配線方式でいう「集合型回線終端装置」と同じような機能を持ちます。

なぜLAN配線方式の速度は遅いと言われる!?

さきほど、LAN配線方式は複数の住人がマンション内の設備を共有してインターネットが使える仕組みだとお伝えしましたね。

しかし… 1つの設備を共有してインターネットを利用するということは通信の混雑を引き起こす原因にもなります。

LAN配線方式で共有して利用される設備が混雑するイラスト

とくに、夜8時~11時頃は多くの住人がインターネットを利用する時間帯です。

複数の住人が1つの設備だけを同じ時間に使うとなれば…

「ネットが遅い!繋がらない!」といったようにインターネットの混雑が起こりますよね。

また、LAN配線方式でつかえる通信速度は最大100Mbpsとなっており、今主流の光配線方式(1Gbps)と比べて非常に遅くなっています。

なぜなら、LAN配線方式は複数のユーザーによって設備が共有されることを前提にしているので、最大速度を上げること自体が難しいのです。
(設備に負荷がかかる・逆に混雑しやすくなる)

つまり、混雑していなくても利用できる通信速度は最大で100Mbpsと遅くなるため、利用目的によっては快適にインターネットが使えないケースも出てきます。

残念そうな顔をするねっぴ先生

住人が安くネットを使えるようにした結果…、通信速度が遅い・ネットが混雑しやすいといった致命的なデメリットが残ってしまったと言えるでしょう。

速いLAN配線方式もある?

最近では設備を改善して最大速度が200Mbpsまで出るLAN配線方式もあるみたいです。

ただし、「設備の改善=お金がかかる」を意味するため、どこかしらで料金が上乗せされているかもしれません。

※例:実はその分賃料が高くなっているなど。

200Mbpsといってもまだまだ遅いのですが、例外もあると言えます。

LAN配線方式の通信速度を改善する方法はある?

LAN配線方式は、そもそもの通信速度自体が遅いため、LANケーブルやWiFiルーターの見直しを行っても速度改善が見込めるとは思えません。

また、他の有望な対処方法として「IPv6 over IPv4接続を使う」も考えられますが、マンションのグループ会社が提供しているような無料(または格安)インターネットサービスでは使えないことがほとんどです(オプションが用意されていない)。

ですので、LAN配線方式から逃れることでしか対処できません。

たとえば、

  • 光配線方式(1Gbps)の工事をしてもらう。
  • ホームルーター( 558Mbps )を検討する。
  • ポケットWiFi( 558Mbps )を検討する。

といった3つの方法であれば確実に通信速度を向上させることができるでしょう。

ただ、LAN配線方式に対応するマンションで光配線方式(1Gbps)を使えるようにするためには、一戸建て向けの工事を行ってもらう必要があり、少々難易度が高めです。

どうしても光回線(1Gbps)を使いたいという人は検討してみても良いでしょう。

それ以外の人はホームルーターやポケットWiFiであれば工事不要で導入できるのでおすすめです。

光コラボを利用している人へ

フレッツ光、ドコモ光、ソフトバンク光、ビッグローブ光、OCN光などのNTT系の光回線サービス(マンションのグループ会社が提供していないサービス)でLAN配線方式になった人は「IPv6 over IPv4」を利用することができるはずです。

IPv6 over IPv4オプションへ加入したあと、対応ルーターをLANコネクタに接続し改善に努めましょう。

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